お米は白米だけじゃない!もち米・古代米・玄米など美味しいコメの種類を徹底解説
日本の稲作は今からおよそ2300年前から始まったとされ、弥生時代には「赤米(あかまい)」という赤いお米が食べられていました。
赤米は品種改良が進み、赤飯や古代米に使用されるなど私達の食生活を今もなお支えてくれています。
さて、現在お米には白米以外にどのような種類があるのかを知っていますか?
この記事では、現在日本で食べられているお米の種類で代表的な「もち米」「古代米」「玄米」をご紹介します。
弥生時代の赤米など、お米の歴史にご興味のある方はこちらの記事に年表で詳しくまとめていますので、ぜひお読みください。
もち米
もち米は「糯米」とも表記され、デンプンが多く含まれているため、モチモチとした粘りのある性質を持っているお米です。
もち米も稲作の伝来と同じ時期にアジアから伝わったとされ、平安時代には米の粉を使って「ちまき」のようなものも作られていました。
もち米は日本以外にも、韓国、中国、台湾、フィリピン、ラオス、インドネシア、ラオス、ミャンマー、ラオスなどのアジア圏で栽培されています。
特にタイの東北部に位置するイサーン地方や、ラオスではもち米を主食とし「カオニャオ」と呼ばれる細長い形のもち米が食べられていますよ。
古代米
古代米は、弥生時代に食べられていた「赤米」や「紫黒米(しこくまい)」を白米とブレンドした商品の総称です。
赤米には「タンニン」、紫黒米には「アントシアニン」という色素が含まれており、古代米と白米を炊き合わせると、紅色や紫色といった華やかな色になります。
古代米に含まれる成分から「抗酸化作用」があり、肝機能や視力の改善といった効果があるといわれているんですよ。
ふんわりと赤く色づくこの古代米は、健康食品としても現在人気が高まっています。
玄米
白米と玄米は実は同じ品種で、白米は稲についている実から、籾殻(もみがら)、糠(ぬか)、胚芽(はいが)を取り除いたものです。
その一方、玄米は外皮である籾殻(もみがら)だけを取ったもので、白米と比べると、食物繊維、ビタミンB群、カルシウムやマグネシウム、タンパク質などが豊富に含まれています。
縄文時代や弥生時代はお米を玄米のまま食べており、奈良時代や平安時代に入ってから足踏み式の脱穀機が伝来し、貴族だけが精米されたお米を食べるようになりました。
庶民の間に精米が普及したのは江戸時代に入ってからときくと、とても意外ですよね。
栄養が豊富な玄米は近年健康志向の方からとても人気が高く、食生活の中に取り入れている方も多くいらっしゃいます。
白米と玄米は米の炊き方が少々異なり、白米と同じ容量で米を炊くと硬くボソボソした食感になるため注意が必要です。
美味しい玄米の炊き方
玄米を炊く場合は、揉み洗いといって両手をすり合わせてお米同士を洗うことが基本です。
また、浸水時間は最低でも一晩は水につけ、雑菌が繁殖しないよう冷蔵庫で寝かせることもポイントの一つです。
もし玄米炊きがある炊飯器をお持ちの場合は、長時間浸水させる必要はありません。
最近は「発芽玄米」という高血圧や脳の血流を改善する効果があるものや、「ロウカット玄米」という白米に近い種類の玄米も発売されているので、食べ比べてみるのも楽しいですね。
いろんなお米を食べてみよう!
日本に稲が伝わってから2500年以上が経ちますが、現在も私達の食卓には「お米」が並んでいます。
日本で食べられているだけでも「白米」「玄米」「もち米」「古代米」など、お米には意外と種類があるんですね。
栄養価も異なるため、それぞれの栄養素や特徴、味などを学びつつ、美味しくお米を食べていきましょう!