中東の米料理!ビリヤニとタブーリ
本日は、世界の米料理シリーズ第2弾として、中東の米料理をご紹介します。
今回取り上げるのは、スパイス香る「ビリヤニ(Biryani)」と、ミントやレモンを使用した爽やかな料理「タブーリ(Tabbouleh)」です。
先週ご紹介した西アフリカのジョロフライスに続き、今回は中東の独特な風味が楽しめる米料理に注目しますよ。
それではさっそく異国の美味しさに迫ってみましょう!
ビリヤニとは?
ビリヤニは、インドや中東、さらには南アジア全域で食べられている香り高い米料理です。
特に中東では、多くの地域で日常的に食される伝統的な料理の一つです。
ビリヤニは、長粒米(主にバスマティライス)と肉、スパイス、そして時にはヨーグルトやナッツを組み合わせた料理で、その香りと風味が特徴です。
ビリヤニの起源は、インド亜大陸にイスラム帝国が侵攻してきた際に、ペルシャの影響を受けたことに遡ります。
中東地域では、ラム肉や鶏肉がよく使われ、その地域ごとのスパイスや調理法によって味わいが異なります。
ビリヤニは、特別な行事やお祝いごとの場でもよく登場する料理であり、食卓を華やかに彩る料理です。
ビリヤニの材料と作り方
ビリヤニは、そのスパイスと米の調和が魅力ですが、基本的な作り方はシンプルです。
以下は、家庭で簡単に作れる中東風ビリヤニのレシピです。
材料(4人分)
- バスマティライス:2合
- 鶏肉またはラム肉:300g
- 玉ねぎ:1個
- トマト:1個
- プレーンヨーグルト:100g
- ニンニク:2片
- 生姜:1片
- ガラムマサラ:大さじ1
- クミン:小さじ1
- コリアンダー:小さじ1
- ターメリック:小さじ1
- シナモン:少々
- カルダモン:少々
- クローブ:少々
- サフラン:ひとつまみ
- 塩コショウ:適量
- サラダ油:大さじ2
- 水:400ml
作り方
下準備:米を水で軽く洗い、30分ほど水に浸けておきます。鶏肉またはラム肉は一口大に切り、塩コショウで下味をつけます。サフランは少量の水に浸しておきます。
香りを引き出す:フライパンにサラダ油を熱し、クローブ、カルダモン、シナモンを入れて香りを出します。
肉とスパイスを炒める:スパイスが香ってきたら、玉ねぎ、ニンニク、生姜を加え、しんなりするまで炒めます。肉を加えてさらに炒め、ガラムマサラやクミン、コリアンダー、ターメリックを加えて味を馴染ませます。
米と合わせる:浸水していたバスマティライスを加え、水を注ぎ、サフラン水も加えます。強火で一度沸騰させた後、弱火にして蓋をし、20分ほど炊きます。
仕上げ:炊き上がったら、よく混ぜて10分ほど蒸らし、出来上がりです。ヨーグルトやナッツを添えると、さらに風味豊かなビリヤニになります。
タブーリとは?
次にご紹介するのは「タブーリ」という料理です。
ビリヤニがスパイスの効いた重めの料理であるのに対し、タブーリは軽くて爽やかなサラダの一種で、レモンやパセリをたっぷり使った、中東料理の定番です。
タブーリのベースには、一般的にブルグル(小麦を加工した穀物)が使われますが、米を使ったバリエーションもあります。
日本では手軽に手に入る白米や玄米を使って、タブーリ風のサラダを作ることができるため、ぜひアレンジして楽しんでみてください。
タブーリの材料と作り方
材料(4人分)
- 米(もしくはブルグル):1合
- トマト:2個
- キュウリ:1本
- 玉ねぎ:1/2個
- パセリ:たっぷり
- ミント:少々
- レモン汁:大さじ2
- オリーブオイル:大さじ3
- 塩コショウ:適量
作り方
米を炊く:まず、米をいつも通りに炊きます。冷ました後、少しほぐしておきます。玄米を使うとより歯ごたえがあり、健康的です。
野菜を準備:トマト、キュウリ、玉ねぎを細かく刻みます。パセリとミントもみじん切りにします。
ドレッシングを作る:レモン汁とオリーブオイル、塩コショウを混ぜてシンプルなドレッシングを作ります。
全てを混ぜる:炊いた米と刻んだ野菜、パセリ、ミントをボウルに入れ、ドレッシングを加えてよく混ぜます。
仕上げ:最後に味を調え、冷蔵庫で少し冷やしてからいただくと、爽やかさが一層引き立ちます。
ビリヤニとタブーリにまつわるエピソード
ビリヤニは、インドから中東にかけての広範囲にわたる地域で愛されているため、各国に独自のバリエーションがあります。
例えば、アラブ首長国連邦やサウジアラビアでは「マクルーバ」という、ビリヤニに似た逆さまに盛り付ける米料理があります。
一方で、タブーリはレバノンやシリアで特に人気があり、家庭の食卓に欠かせない一品です。
タブーリは、パーティーや集まりの際にもよく登場し、その爽やかな味わいが他の料理の重さを和らげてくれるため、多くの人々に喜ばれる一品です。
中東の米料理!ビリヤニとタブーリまとめ
本日は、中東の代表的な米料理である「ビリヤニ」と「タブーリ」をご紹介しました。
スパイスをふんだんに使ったビリヤニと、爽やかで軽やかなタブーリは、それぞれが異なる魅力を持つ料理です。
これらの料理は、異国の味を楽しむだけでなく、日本のお米を使ってアレンジすることで、さらに新しい発見ができるかもしれません。
ぜひ、家庭で挑戦してみてください!