アメリカ大陸の米料理!ジャンバラヤとチリコンカン
本日は、世界の米料理シリーズ第3弾として、アメリカ大陸から2つのユニークな米料理、「ジャンバラヤ」と「チリコンカン」をご紹介します。
前回の中東の米料理「ビリヤニとタブーリ」に続いて、今回はスパイシーで風味豊かなアメリカ南部とメキシコの料理を取り上げます。
ジャンバラヤとは?
ジャンバラヤは、アメリカ南部のルイジアナ州で生まれた伝統的な米料理です。
ケイジャン(ルイジアナ州発祥の郷土料理)やクレオール文化に影響を受け、トマトベースで作られるスパイシーな味わいが特徴。
米、肉(主に鶏肉やソーセージ)、シーフード、そしてピーマン、セロリ、玉ねぎといった野菜を使って調理されます。
ジャンバラヤの歴史は、スペイン料理のパエリアに遡るとも言われており、スペイン人移民がアメリカ南部にこの米料理をもたらしたとされています。
現地で得られる材料を活用し、トマトを使った独自のジャンバラヤが誕生しました。
調理法や材料が地域によって異なり、それぞれの家庭で異なるレシピが存在するのもジャンバラヤの魅力です。
ジャンバラヤの材料と作り方
材料(4人分)
- 米:2合
- 鶏肉:300g
- ソーセージ:200g
- エビ:150g
- 玉ねぎ:1個
- ピーマン:1個
- セロリ:1本
- トマト:1個
- ガーリックパウダー:大さじ1
- カイエンペッパー:小さじ1
- パプリカ:小さじ1
- チキンブロス:400ml
- 塩コショウ:適量
作り方
- 米を水で軽く洗っておきます。
- 鶏肉、ソーセージ、エビを一口大に切り、玉ねぎ、ピーマン、セロリを細かく刻みます。
- フライパンに油を熱し、鶏肉とソーセージを炒めます。
- 野菜を加えてさらに炒め、トマト、スパイス、塩コショウを加えます。
- 米を加え、チキンブロスで炊き上げます。エビを最後に加えて数分煮込み、完成です。
チリコンカンとは?
チリコンカンは、メキシコ料理とアメリカのテキサス州に根ざした料理です。
米そのものがメインではありませんが、チリコンカンはスパイシーな肉と豆の煮込み料理で、よく米と一緒に食べられます。
「チリコンカン」とは、スペイン語で「チリと肉」を意味し、挽肉、トマト、豆、唐辛子などのシンプルな材料から作られます。
この料理は、温かくスパイシーな味わいが特徴で、特に寒い季節にぴったりです。
アメリカ全土で人気があり、メキシカンレストランでもよく提供されています。
チリコンカンの材料と作り方
材料(4人分)
- 米:2合
- 牛ひき肉:300g
- トマト缶:1缶
- レッドキドニービーンズ(いんげん豆):1缶
- 玉ねぎ:1個
- にんにく:2片
- チリパウダー:小さじ2
- クミン:小さじ1
- カイエンペッパー:小さじ1
- 塩コショウ:適量
作り方
- 米を炊きます。
- フライパンに油を熱し、みじん切りにした玉ねぎとにんにくを炒めます。
- 牛ひき肉を加えて炒め、チリパウダー、クミン、カイエンペッパーでスパイスを効かせます。
- トマト缶とキドニービーンズを加えて煮込みます。塩コショウで味を整えます。
- 炊き上がった米の上にチリコンカンを盛り付け、完成です。
ジャンバラヤにまつわるエピソード
ニューオーリンズを一時期支配していたスペイン人がもたらしたこの料理は、地元の漁師や労働者がよく食べていた庶民の味でした。
ジャンバラヤは大きな鍋で作られ、大人数で楽しむことが多く、バーベキューや屋外パーティの定番メニューでもあります。
また、ソーセージやシーフード、野菜が加わり、地域によって材料や味付けが異なるのも魅力の一つです。
チリコンカンにまつわるエピソード
チリコンカンは、元々はメキシコ料理がベースで、カウボーイや労働者が食べていた庶民的な料理として発展しました。
特に1880年代には「チリ・クイーンズ」と呼ばれる女性たちがサンアントニオの市場でチリコンカンを売り出し、広く人気を集めました。
この料理は、アメリカ全土に広まり、現在では日本の学校給食でも採用される地域があるほど、国際的に親しまれています。
まとめ
ジャンバラヤやチリコンカンのような米料理は、アメリカ大陸の多様な文化や風土と結びついて発展してきました。
ジャンバラヤはルイジアナ州で現地の食材を活用し、トマトを加えて独自の味わいを持つ米料理となり、チリコンカンもまた、スパイスと肉を煮込んだ濃厚な料理として米とよく合います。
これらの料理は、お米を多様な形で楽しむ機会を与え、米文化の広がりを感じさせる料理です。
また、どちらもスパイスの豊かな味わいが特徴であり、日本の家庭でも再現しやすいレシピです。
ぜひ、レシピを参考にしてアメリカ大陸の味をお試しください!
来月の記事では、さらなる世界の米料理をご紹介します。お楽しみに!