メスティンvsライスクッカー│キャンプ炊飯の味比較
キャンプの楽しみの一つといえば、やはり野外で食べる温かいごはんです。最近では炊飯専用の道具に注目が集まっており、メスティンやライスクッカーを持参するキャンパーが増えました。
しかし実際に使ってみると、どちらが美味しく炊けるのか気になりませんか。同じお米を使っても、道具によって仕上がりは驚くほど変わります。
今回は両者を実際に使い比べ、味や使い勝手を検証しました。初心者から上級者まで、炊飯ギア選びで迷っている方の参考になれば幸いです。
メスティンとは?特徴とメリット

メスティンはアルミ製の箱型クッカーで、軽くて熱が伝わりやすく、炊飯や蒸し料理、焼き料理に使える万能アイテムです。
直火での使用が基本となり、薪や固形燃料、バーナーなど様々な熱源に対応しています。蓋がしっかり閉まる構造で、炊飯時の蒸気を逃さない点が魅力でしょう。
価格帯は2,000円前後からと手頃で、アウトドア初心者が最初に手に取るクッカーとして人気が高いです。シンプルな見た目ながら、プロ仕様の機能性を備えた道具です。
メスティンの使い方とコツ
メスティンでごはんを炊くときは、まず米を研いでから30分以上浸水させます(気温が低い時期は1時間ほどがおすすめ)。
米1合に対して水は約200mlが目安です。バーナーや固形燃料で加熱し、沸騰したら弱火に切り替えて15分ほど炊きます。「パチパチ…」という音が聞こえてきたら火を止め、タオルなどで包んで10分ほど蒸らしましょう。
焦げ付きやすいので、途中の火加減に注意するのがコツです。洗うときはアルミを傷めないように中性洗剤を使いましょう。
ライスクッカーとは?特徴とメリット
ライスクッカーは電気式のポータブル炊飯器で、スイッチ一つで炊きあがる手軽さが最大の魅力です。内部にはマイコンが搭載されており、温度管理を自動で行うため失敗のリスクが格段に下がります。
保温機能が付いているケースが多く、炊きあがった後が温かい状態をキープできる点が便利でしょう。火加減を気にする必要がないため、炊飯中に他の作業に集中できます。
安全面において優れており、子連れキャンプや初心者の方には特におすすめしたい選択肢です。ただし電源の確保が必要なため、使用場所は限られるでしょう。
ライスクッカーの使い方と注意点
操作は家庭用炊飯器とほぼ同じで、米と水を入れてボタンを押すだけとシンプルです。機種によって異なりますが、米1合につき水は180ml前後が一般的な目安となります。
電源の種類(AC電源、車のシガーソケット、ポータブル電源など)や消費電力は事前にしっかり確認しておきましょう。
また、キャンプでは湿気や雨によるショートや故障のリスクを考慮し、防水や設置場所に気を配る必要があります。
メスティンvsライスクッカー味比べ
実際に同じ銘柄の米を使って両者で炊き比べてみると、食感と風味に違いが感じられました。メスティンで炊いたごはんは粒がしっかりしており、ほんのり香ばしい風味があります。直火の力強い熱で炊かれるため、米の甘みがより引き出される印象です。
一方ライスクッカーのごはんは均一でふっくらとした仕上がりになり、家庭の炊飯器に近い安定した味わいでした。
どちらも美味しいのですが、野外らしい力強い味を求めるならメスティン、安定した品質を重視するならライスクッカーがおすすめです。
メスティンとライスクッカーの比較表
それぞれの特徴を整理すると、以下のような違いがあります。
比較項目 | メスティン | ライスクッカー |
---|---|---|
味わい | 香ばしく力強い仕上がり | 均一でふっくらした食感 |
操作の手間 | 火加減調整が必要 | スイッチ一つで完了 |
持ち運び | 軽量でコンパクト | やや重く電源コードが必要 |
価格帯 | 2,000〜5,000円程度 | 3,000〜8,000円程度 |
保温機能 | なし(蒸らし後は冷める) | 自動保温機能あり |
電源 | 不要(直火使用) | 必要(AC/DC対応) |
表で見比べると、それぞれに特徴があり、使う人のスタイルによって向き不向きが変わることが分かります。
ごはんの時間に何を求めるかを考えるのも、道具選びの楽しさの一つですね。
どちらを選ぶ?おすすめの選び方
どちらが合うかは、自分のキャンプスタイル次第です。荷物を減らしたいソロキャンパーや、ザックひとつで身軽に出かけたい人ならメスティンがぴったりではないでしょうか。
一方、家族や友だちと一緒にのんびりキャンプを楽しみたい時や、電源が使えるサイトならライスクッカーの手軽さが助かります。徒歩や自転車で移動するなら、軽くてコンパクトなメスティンが便利です。車でキャンプに行く場合は荷物の重さをあまり気にしなくていいので、ライスクッカーのように少し大きめの道具でも大丈夫です。
料理にこだわりたい人、手軽さを優先したい人、それぞれのこだわりを大事にしながら選んでみてください。
自分に合う道具で最高のごはんを
どんな道具が自分に合うかは、使う場面や大切にしたいことによって変わります。外でごはんを炊く楽しさを味わいたい場合はメスティンがぴったりですし、手軽さや失敗の少なさを重視するならライスクッカーが向いています。
どちらを選んでも、美味しいお米と組み合わせれば、きっと特別なキャンプの食事になります。
もし選ぶのに迷ったときは、両方を試してみて、自分に合う方法を探してみるのもおすすめです。自分に合った道具とお米で、思い出に残るアウトドアごはんを楽しんでくださいね。