お米を食べようキャンペーン!消費拡大のための身近な取り組みを解説
「お米離れってほんと?」の記事でもご紹介したように、パンや麺などの消費拡大に反比例して、日本の家庭のお米の消費量は減少を続けています。
しかしわたしたちの食生活が変化しても、お米は日本人のソウルフードであることに変わりありません。
そこで今回は、お米の消費量を拡大するための取り組みをまとめてご紹介します!
意外な活用方法もお伝えしますので、ぜひ一緒にお米の未来について考えてみましょう。
お米の消費増加のための取り組みとは!
お米は日々のご飯以外にも、お正月のお餅、日本酒やおせんべいなど、形を変えてわたしたちの生活に寄り添ってくれる大切な食のパートナーです。
そのお米を守るために行われている、お米にまつわるさまざまな取り組みを見ていきましょう。
学校給食の米食推進
農林水産省では小中学校での「米飯給食の推進」を行っています。
お米メニューを増やした学校に備蓄米を無償給付したり、和食のメニュー開発などが主な取り組みです。
お米は大切なカロリー源なので、子どもたちが元気に活動できるお米に合う献立が増えると嬉しいですね。
食品以外のお米の利用拡大を模索中!
実は食べられなくなったお米は「ライスレジン(バイオマスプラスチック)」として活用が模索されているのを知っていますか?
廃棄してしまう古いお米や、浸水被害にあったお米、加工で出る破砕米などが、赤ちゃんも安心なお米でできたおもちゃ・環境に優しいレジ袋に無駄なく加工されています!
お米を資源として再利用できればSDGsにもつながるので、新しいテクノロジーに期待が集まりますね。
マッチングサイトでお米産地を応援!
家庭用のお米の消費は減少していますが、コンビニの弁当用や外食産業向けなど業務用のお米の需要は実は増加しています。
そのため農林水産省の補助事業として、お米の生産者とお米を必要とする業者をつなぐための「業務用途米マッチングサイト」が作られました。
お米の健康効果や栄養素についての普及活動
近年の研究により、脳機能に効果の高いGABAを含む「高機能玄米」や「金のいぶき」、「恋あずさ」など、糖尿病やダイエットに効果的な「機能性米 まんぷくすらり」などが誕生したのを知っていますか?
「お米は太る」というイメージをくつがえし、様々な種類のお米をもっとPRし、健康的な食べ方の認知度を高めてゆく取り組みが行われています。
お米の栄養素については「お米の栄養素を徹底解説!」の記事を、健康的な食べ方は「きれいで健康的にごはんを食べる方法」の記事もぜひご覧ください。
米粉の普及&輸出拡大
海外でグルテンフリーの食品が人気になっていることもあり、お米を粉にした「米粉」に注目が集まっています。
米粉はパンや麺に加工できるだけでなく、小麦より油の吸収率が低いためヘルシーな揚げ物としても活躍中です。
FOOD ACTION NIPPONという取り組みの中にある「米粉倶楽部」というサイトで米粉を使ったレシピなどもたくさん見ることができますよ。
お米の可能性は無限大!
今回の記事では、お米は「ごはん」として食卓にのぼるだけでなく、プラスチックに姿を変えたり、ダイエットや健康増進につながる機能食品になったりと、さまざまな分野で最大限活用されていることをお伝えしました。
もしお米の消費が拡大しなければ、日本の食料自給率が保てないだけでなく、水田の減少により土砂崩れが発生する危険性も高まってしまいます。
今日から消費者のわたしたちも、ぜひ日々の食卓に米麺や米粉パンを取り入れたり、キャンプでパエリアに挑戦するなど、お米の消費を応援していきましょう!