お米の長さは世界で違う?インディカ米・ジャポニカ米・ジャバニカ米の違いを紹介!
世界中でつくられているお米は、大きく分けて「インディカ米・ジャポニカ米・ジャバニカ米」の3品種に分類されます。
日本で食べられているのはジャポニカ米ですが、そのほかのお米には馴染みがない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、世界のお米の3品種「インディカ米・ジャポニカ米・ジャバニカ米」の違いや、それぞれの美味しい食べ方をまとめてご紹介します。
お米は品種によって長さや味、適した調理方法が違うため、目的に応じてお米の種類を使い分けると料理の幅がぐっと広がりますよ。
ジャポニカ米とは
ジャポニカ米は、日本や中国北部、朝鮮半島、台湾、ベトナムなどで生産される、楕円形のお米です。
日本のみなさんには馴染みの深い、日本米ですね。
炊くと水分を多く含むためツヤツヤと輝きが出て、ほかの品種に比べてもっちりとやわらかく、ほのかな甘みがあります。
ジャポニカ米はどんな料理に使われてるの?
ジャポニカ米の調理方法は「炊く」ことがメインです。
そのまま主食の白ごはんとして食べるほか、冷めても味が大きく変わらないため日本では「おにぎり、お弁当、お寿司」などで食べられています。
韓国ではごはんの上にナムルや牛肉を乗せたビビンバや、ハワイの目玉焼きとハンバーグが乗ったロコモコ丼に使われているのもジャポニカ米です。
インディカ米とは
インディカ米は、インドやバングラディシュなどの東南アジア、タイ、中国南部、インドネシアなどの高温多湿な地域で生産されている、細長いお米です。
日本ではタイ米、南京米などと呼ばれています。
炊いてもあまり水分を含まないため、パラパラと粘り気が少なく、ジャスミンライスに代表されるように、ふんわりと独特の香りがあることが特徴です。
インディカ米はどんな料理に使われてるの?
インディカ米は水分が少ないため、チャーハンやカレーライスのようにおかずや汁物と混ぜて調理します。
日本のご飯のように、インディカ米だけを単品で主食としてたべることはほぼありません。
スパイスとお肉を炊き込んだ「ビリヤニ」や、タイのバジルとひき肉と一緒に炒めた「ガパオライス」、アメリカ風の炊き込みご飯である「ジャンバラヤ」などはインディカ米を使用しています。
ジャバニカ米
ジャバニカ米は、世界中でも生産地域が少なく珍しいお米です。
インドネシアのジャワ島周辺や中南米で生産されているほか、パエリアなどの洋料理に向いているためイタリアやスペインの一部地域でも栽培されています。
見た目はジャポニカ米に似て楕円形ですが大きくて太いのが特徴で、調理方法や食感はパラッとしたインディカ米に近いです。
ジャバニカ米はどんな料理に使われてるの?
ジャバニカ米はスペイン料理のパエリアや、イタリア料理のリゾットなどに最適なお米です。
パエリアもリゾットも味を染み込ませるため、調理前にジャバニカ米を研がずにそのまま使用しましょう。
リゾットのような調理方法では、芯を残したアルデンテ状態にできるのもジャバニカ米の特徴です。
世界には美味しいお米がいっぱい!
世界には味や食感もさまざまなお米がたくさん栽培されており、日本でもインターネット通販などで手軽に入手できるようになってきました。
日本米で海外の料理を作るのも美味しいですが、ガパオライスにはインディカ米、パエリアにはジャバニカ米など現地のお米を使うと、それだけで香りや風味が本格的な一皿に大変身しますよ。
お料理好きな方、お米が大好きな方は、ぜひ世界のお米を食卓に取り入れてみてくださいね。
各国のお米料理については「お米の消費量が多い国とは?世界のお米ランキングを紹介」でもご紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください。