宇宙白飯はどんな味?宇宙おにぎりと一緒にたべてみた!
宇宙食と聞くと、古いSF映画にでてくる液体や固形の完全栄養食を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
しかし、現代の宇宙食は全くイメージと違います!
今回は「宇宙日本食」のなかから、宇宙白飯と宇宙おにぎりを実食してみました。
詳しい食感や味、食べてみた感想などをお伝えしますので、ぜひご覧ください。
宇宙白飯/宇宙おにぎりとは
「宇宙白飯」と「宇宙おにぎり」は、尾西食品株式会社から発売されている宇宙食です。
尾西食品株式会社は、JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)の「宇宙日本食プロジェクト」に参加しており、2007年に「白飯」「赤飯」「山菜おこわ」「おにぎり鮭」の4種類が認定された実績があります。
2022年に実際に海外宇宙飛行士の食事としてISS(宇宙ステーション)に搭載されたこともある、本物の宇宙食です!
なお、現在日本でJAXAに認定されている「宇宙日本食」は、32団体、53品目です。
もっちりフワフワ!宇宙のお米をたべてみた
宇宙白飯と宇宙おにぎりは、調理前は粒が固く、カサカサに乾燥していました。
しかし、お湯を注ぎ、よく振って15〜20分おくだけでフワフワのお米に大変身します。
ISSの中にあるものだけで調理できる設計なので、とても手軽で簡単に作ることができましたよ!
宇宙白飯
宇宙白飯は袋を開けた瞬間に、ふわっと搗きたてのお餅のような甘い香りが広がりました。
お湯をたっぷり入れたのに、まったくベタつかず、米粒はふっくらパラパラの炊きあがりです。
家で炊くのとかわらない「もっちり白飯」でとても美味しく、感激しました!
宇宙カレーと一緒にいただきましたが、ぺろりと完食してしまいましたよ。
宇宙おにぎり
宇宙おにぎりは、小豆入りの赤飯です。
開け方を失敗してしまいましたが、なにもしなくてもきれいな三角形になり、びっくりしました!
粒立ちのはっきりした噛みごたえのあるお米で、しっかりともち米の風味を感じることができました。
小豆もホロホロで、ほんのり甘みがあってとても美味しかったです。
宇宙白飯/宇宙おにぎりの美味しさの秘密
宇宙白飯/宇宙おにぎりは、アルファ米とよばれる「白米を炊飯後に急速に水分をとばした乾燥米」が使われています。
宇宙食が満たすべき条件は「①長期保存可能 ②軽量 ③調理が簡単 ④美味しい」であり、水で戻すだけで炊きたてのお米が復活するアルファ米は、宇宙食に最適な食材といえます。
また、このアルファ米は、災害時や緊急時の防災食としても注目されていることで有名です。
こだわりのブレンド米が使用されている
宇宙空間では血流が偏り味覚が鈍る可能性があるため、実はISSで美味しく食べてもらうための宇宙食は食感や風味の強い食事でなければなりません。
その条件を満たすため、尾西食品株式会社は試作を重ね、宇宙食のお米に「低アミロース米」と「あきたこまち」のブレンド米を採用しました。
低アミロース米とは、普通のお米ともち米のちょうど中間にあたるお米のことで、粘りが強く、冷めても美味しいことで有名です。
宇宙白飯/宇宙おにぎりの美味しさは、開発者のこだわりの結晶といえますね。
宇宙食のお米も美味しい!
今回は、宇宙白飯/宇宙おにぎりを実際に食べながら、宇宙日本食についてご紹介しました。
毎日食卓に登場するお米ですが、宇宙空間でも日常と変わらない美味しさのごはんを食べることができるなんて、驚きですね。
この宇宙白飯/宇宙おにぎりは、通販サイトなどで手軽に購入することができますので、ご興味のある方はぜひご自身の舌で味わってみてください!
そのほかにも非日常のお米として軍隊のごはんをご紹介した「防災食やキャンプめしにおすすめ!今話題のミリメシとは?」もありますので、ぜひ一緒にご覧ください。