お米を守れ!ジメジメ梅雨時のおすすめ保存法
日本人の主食といわれるお米を皆さんはどのように保存していますか?
「スーパーで購入したまま米袋に入れている方」「米びつに移し替え常温保存されている方」「冷蔵保存されている方」など、保存方法は各家庭によりさまざまです。
しかしあまり知られていませんが、「お米」というのは湿度や温度が高くなると劣化が進んで酸化しやすくなってしまいます。
そこでこの記事では、雨が続く梅雨時期にこそ実践したい「正しいお米の保存法」について解説します。
お米の保存方法を冬の時期と梅雨時期で変えていない方は、ぜひ参考にしてみてください。
米袋に入れたままの保存は危険?
スーパーでお米を買った時に入っているビニール製の米袋には、空気の通り穴である小さな穴がたくさん開いているのをご存知でしょうか。
この穴が空いている理由は、お米を運搬したり陳列する際に袋の破損や荷崩れを防ぐことが目的です。
しかしビニールの米袋に入ったままのお米は、外の空気と同時に湿気も穴から取り入れてしまうため、ご家庭で保存する際には別の容器に移し替える必要があります。
お米に湿気は大敵?!
お米に湿気は大敵です。
湿度の高い部屋でお米を保存していると、湿気によりお米が酸化して本来の風味が損なわれます。
お米の酸化は米が痛みやすいだけでなく、酸味を帯びた匂いを発し「コクゾウムシ」や「ノシメマダラメイガ」などの虫が湧きやすい環境になってしまいます。
特に「メイガ」の幼虫は、米袋に開いている小さな穴を食い広げて侵入することがあるため、米袋だけを使用した保存方法はおすすめしません。
梅雨時におすすめの保存方法
梅雨時のお米は保存方法によって劣化しやすく、また害虫がつきやすいということが分かりました。
それではお米を湿気から守る保存方法をご紹介します。
米びつの使用
湿度の高い時期は、お米専用の保存容器である「米びつ」に保存することがおすすめです。
現在販売されている米びつの種類は多岐にわたり、商品の中には米袋のまま保存容器に入れられるものも販売されています。
わざわざ別の米びつに米を移し替えることが面倒な方は、密閉度の高い専用の米びつに袋ごと入れて保存するようにしましょう。
常温保存の際は湿気対策アイテムを使おう
梅雨時など湿度が気になる時期には「備長炭」や「珪藻土(けいそうど)」をお米の中に一緒に入れておくと湿気対策になります。
これらのアイテムは、米びつ内の湿気を適度に取り除き、サラサラとたお米をキープしてくれます。
冷蔵庫に保存
冷蔵庫は温度や湿度が一定であるため、お米の保存に最も適した場所だといえます。
しっかりと密閉され空気に触れることがない庫内は、害虫が入ることができないため梅雨時期にはピッタリの保存場所です。
冷蔵庫に入りきらない時はどうする?
お米は一度に数キロ〜数十キロ購入することが多く、冷蔵庫に入り切らない場合があります。
冷蔵庫に入り切らない分は、米びつにお米を移し、常温で保存するようにしましょう。
常温保存の際は水回りがあるシンク下は避け、食器棚やパントリーなど日が当たらず湿度の低い場所に保存します。
梅雨時期のお米も美味しく
雨が降り続いて湿度が高くなる梅雨は、お米の管理方法を間違うと酸化してお米の味が変わってしまうことがあります。
お米は野菜や果物と同じ生鮮食品なので、なるべく専用の保存容器に入れて冷蔵保存するようにしましょう。
お米は10℃以下で保存することで、風味を損なわずに鮮度を保つことができますよ!
「夏と冬で違う?米屋が教える炊飯器で美味しいお米を炊く方法」では、夏の美味しいお米の炊き方を伝授しています。
季節に合わせたお米の炊き方、保存方法をマスターしてお米を最後まで美味しく食べましょう!