ライスワインとは?日本酒との違いや銘柄を調べてみた!

 みなさんは「ライスワイン」をご存知でしょうか?

お米を原料としたワインという意味では間違いではありませんが、厳密にいうとライスワインと日本酒は同じではありません。

あまり聞き馴染みがないかもしれませんが、海外で日本酒は「SAKE」や「ジャパニーズライスワイン」と呼ばれ、ブームになっています。

この記事では、ライスワインと日本酒の違い、銘柄について解説します。 

ライスワインとは?

ライスワインとは、お米を原料とした蒸留していない醸造酒のことです。

ワインという名前ではありますが、ブドウを使った醸造酒のことではありません。ワインと同じような製法で造られているという意味合いです。

酒税法では、ライスワインも「清酒」に分類されます。

 もともと日本酒をつくっている酒造メーカーが、日本酒よりも飲みやすい、ワインのようなお酒をという思いでつくっている場合がほとんどです。

 では、日本酒との違いはどこにあるのでしょうか。 

アルコールの度数の違い

 ライスワインと日本酒の一番の違いは、アルコール度数ではないでしょうか。 

一般的な日本酒のアルコール度数は、15度から16度といわれています。

対して、ワインは少し低めの10度から14度です。ライスワインもワインと度数はほぼ同じです。

ライスワインとして販売されているものは、日本酒よりもアルコール度数が低く、10度以下のものもたくさんあります。

風味の違い

 日本酒には、米の甘みや独特の香り、味わいがあります。辛口や甘口と表現されることが多いです。

 一方、ワインはブドウの種類や産地によって香りや味わいが異なります。一般的には、甘味、酸味、渋味、苦味などで風味を表現します。

 ライスワインは、日本酒の風味もワインの風味もどちらも味わうことができます!

飲み方の違い

日本酒の飲み方は冷やだけでなく、ぬる燗や熱燗など温める飲み方もあります。

一方、ワインの場合は常温か冷やして飲むのが一般的で、あまり温めて飲むことはありませ

 ん。

また、日本酒は他の飲み物と割ることがあまりないお酒です。

ワインの場合は、割って飲むことが意外に多く、ワインのカクテルもたくさんあります。

ライスワインも冷やして飲むのが一般的ですが、ワインのように割って飲むことができる種類もあります。 

ライスワインの代表的な銘柄3選

それでは、ライスワインを代表する銘柄をピックアップして、3つご紹介します。

   福千歳 PURE RICE WINE

コシヒカリ発祥の地である福井県の田嶋酒造が販売している『PURE RICE WINE』は、コシヒカリとワイン酵母でつくった白ワインのような純米酒です。

現社長甘酸っぱくて、すっきりと飲みやすいのが特徴です。

  LE GUISHU ル・グイシュ 

『LE GUISHU ル・グイシュ』は日本の酒造メーカーではなく、フランスのワイナリーでつくられた新感覚のライスワインです。

別々に発酵させてつくったライスワインとワインを、絶妙なバランスでブレンドしています。フランスで初めてつくられたお米のワインです。

   久保田スパークリング

清酒の久保田で有名な朝日酒造は、天保元年(1830年)に創業した、新潟県最大の酒造メーカーです。

朝日酒造がつくった『久保田スパークリング』は、その名の通りスパークリングライスワインです。

きめ細かな泡立ちとマスカットのような爽やかな香りが楽しめ、甘酸っぱさもありながら、久保田ならではのきりっとした酸味で後味はすっきりとしています。

ライスワインとは?日本酒との違いや銘柄まとめ 

現在、多くの日本酒が海外へ輸出されてブームになっていますが、日本の若い世代はあまり日本酒を飲まなくなっているといわれています。

この現状をふまえて、日本酒が苦手な方や初めて飲む方にも飲みやすいようにと、多くの酒造メーカーが低アルコールで甘口のライスワインを販売しています。

 日本酒は和食に合うイメージがありますが、ライスワインは和食にも洋食にも合わせやすく、カジュアルに飲めるお酒です。

 気になった方はぜひ、ライスワインにチャレンジしてみてくださいね!