世界の食堂車とお米の出会い?列車上の美味しい米料理特集
マニックブレンドでは、以前から日本の食堂車とお米の関係についての記事をご紹介してきました。
日本の鉄道旅行で味わえる「駅弁」や食堂車での米料理は、私たちの旅の楽しみの一つとなっています。
それでは、世界ではお米はどのように食べられているのでしょうか?
また、世界各地の食堂車ではどのようなお米料理が提供されているのでしょうか?
今回は、世界の食堂車に焦点を当て、それぞれの国が誇る鉄道グルメの中でお米がどのように使われているのかをご紹介します。
インドの食堂車「ビリヤニ」
インドの長距離鉄道には、食堂車で提供される「ビリヤニ」があります。
インド鉄道の中でも特に有名な「ラジダニ急行」では、旅の途中でビリヤニを味わうことができます。
ビリヤニは香辛料やハーブ、肉や野菜を使った炊き込みご飯で、その豊かな風味が特徴です。
列車の中で供されるビリヤニは各地域ごとに異なったアレンジが加えられており、路線ごとに異なる味を楽しめるのが魅力です。
長距離列車に揺られながら食べるビリヤニは、旅の疲れを癒し、さらに旅の雰囲気を盛り上げてくれます。
日本の「駅弁」
日本の鉄道旅行といえば「駅弁」が欠かせません。日本全国の主要な駅では、その土地の特産品を使った駅弁が販売されており、新幹線や特急列車での旅の楽しみとなっています。
特に人気なのが「幕の内弁当」で、白米と共に色とりどりのおかずが詰め合わされた、バランスの取れた一品です。
たとえば、東海道新幹線では静岡の特産であるお茶を使った「茶飯」や、兵庫県の名物「明石の鯛めし」など、地域色豊かな駅弁が提供されています。
列車の旅をしながら、日本各地の味覚を楽しむことができるのは、日本ならではの魅力です。
タイ国鉄「カオパット」
タイの長距離鉄道では、「カオパット(炒めご飯)」が提供されることがあります。
バンコクからチェンマイへ向かう夜行列車「スペシャルエクスプレス」などでは、食堂車でカオパットを楽しむことができます。
タイのカオパットは、野菜や卵、鶏肉などを一緒に炒めたシンプルな料理ですが、列車内で提供されると特別感が増し、旅の雰囲気をより一層盛り上げてくれます。
カオパットはタイの暑い気候でも食べやすく、列車の中で気軽に味わえる定番の米料理です。
アメリカ「アムトラック」のジャンバラヤ
アメリカの長距離列車「アムトラック」では、食堂車で「ジャンバラヤ」が提供されることがあります。
特に南部を走る路線では、ルイジアナ州の名物であるジャンバラヤを楽しむことができます。
ジャンバラヤは、トマト、ピーマン、ソーセージ、シーフードなどを使ったスパイシーな炊き込みご飯で、クレオール料理の代表的な一品です。
列車に乗りながら味わうジャンバラヤは、アメリカ南部の文化と風味を感じさせてくれます。
広大な景色を眺めながら、スパイシーなジャンバラヤを楽しむ体験は、列車の旅をよりエキサイティングなものにしてくれます。
イギリス「プルマン列車」のライスプディング
イギリスの「プルマン列車」では、デザートとして「ライスプディング」が提供されたことがあります。
ライスプディングは、ミルクでじっくりと煮込んだ甘いお米のデザートで、イギリスでは昔から親しまれている家庭的な味です。
豪華な内装のプルマン列車の食堂車で提供されるライスプディングは、シンプルながらも上品で、旅の締めくくりにぴったりのデザートです。
列車に揺られながら、温かいライスプディングを味わうひとときは、まさに贅沢な時間と言えるでしょう。
中国「高速鉄道」のチャーハン
中国の高速鉄道「CRH(中国鉄路高速)」では、基本的には食堂車は連結されていませんが、一部の列車にはビュッフェカーが連結されていることがあります。
ビュッフェカーでは、レトルト食品やお菓子、ジュースなどが販売されており、レンジで温めた簡単な食事を楽しむことができます。
その中には、チャーハンも含まれており、簡易的なパック入りのチャーハンをレンジで温めて提供することができます。
チャーハンは、中国の代表的な米料理の一つで、野菜や卵、肉などを混ぜて炒めたシンプルな料理です。
高速鉄道の車内食として提供されるチャーハンは、シンプルながらも満足感があり、長距離移動の間の食事として人気があります。
まとめ
世界の鉄道で提供されるお米料理は、その国の文化や地域性を反映した特別なものばかりです。
インドの「ビリヤニ」、日本の「駅弁」、タイの「カオパット」、アメリカの「ジャンバラヤ」、イギリスの「ライスプディング」、そして中国の「チャーハン」など、各国の鉄道で楽しめる米料理は、旅をさらに魅力的なものにしてくれます。
鉄道の旅は、ただ目的地に向かうだけでなく、その過程で出会う食事もまた一つの楽しみです。
各国の食堂車で提供されるお米料理を味わうことで、その国の文化や風土をより深く知ることができますね。