お米には賞味期限の記載がない?美味しく食べられる期間を解説

今、ご自宅にあるお米の賞味期限はご存知ですか?

実は、お米には賞味期限や消費期限が設けられておらず、米袋に記載する義務がないのです。

記載がないのは、いつまでも美味しく食べられるから?と思われるかもしれませんが、そうではありません。

では、お米を安全かつ美味しく食べられるのはいつまででしょうか

ここでは、お米に賞味期限の記載がない理由やいつまで美味しく食べられるのかを解説します。

お米に賞味期限の記載がない理由とは

食品を買う時やお料理に使う時には必ずといっていいほど、賞味期限や消費期限を確認しますよね。

食品を美味しくたべるための「賞味期限」と安全に食べるための「消費期限」は、食品を安全かつ美味しく食べるためには欠かせない表示ですが、なぜお米には記載がないのでしょうか。

意外かもしれませんが、お米は野菜や果物と同じ生鮮食品に含まれます。季節や温度、湿度や保存方法によって食べられる期間が変わるため、一部を除く生鮮食品には賞味期限の記載が義務づけられていません

お米の場合は精米年月日が記載されているので、それを食べ切る目安にしましょう。傷まないわけではないので、なるべく早く食べることをおすすめします。

古いお米かどうか見分ける方法

そもそも水分量が少ない生米は、ほとんど腐ることがありません。間違って食べてしまっても、すぐに食中毒などを起こすことはないのでご安心ください。

では、お米が傷むとどのような状態になるのでしょうか。

以下のような状態になっている場合は、食べるのを控えた方がよいでしょう。

・酸っぱい臭いがする
・カビが生えている
・虫がわいている

国産米につくカビや虫には、強い毒性があるものはないといわれています。万が一、カビや虫がついたお米を食べてしまっても、少量であれば体に害を及ぼすことはほとんどありません。

美味しく食べられる期間はお米の種類によって違う!

保存状態にもよりますが、お米は高温多湿になる夏場は劣化しやすく、カビや虫がついてしまうことがあります。また、冬場は乾燥によって水分が抜けるため、風味が落ちてしまいます。

季節によっても美味しく食べられる期間は違いますが、お米の種類によっても違いがあるので、選ぶ時の参考にしてくださいね!

精米済み白米の場合

精米後からお米は徐々に劣化していきます。まとめ買いは避け、開封、未開封に関わらず精米年月日を目安に食べ切るようにしましょう。

白米は夏場なら2〜3週間、冬場なら1〜1.5ヶ月程度で食べきるのがよいです。

玄米の場合

米を覆っている糠が酸化を防ぐため、白米よりも長期間保存することができます。期間は、冷暗所保存で約1年程度です。

無洗米の場合

無洗米は酸化しやすい肌ヌカを除去しているので、白米より日持ちします。夏場は早めに食べた方がいいですが、冬場なら2ヶ月程度は大丈夫です。

お米は非常にデリケートな食材です。精米した後は、季節を問わず1〜2ヶ月で食べきるようにしましょう。

お米は新鮮さを保つことが大切

お米は精米すると一気に酸化が進み、品質が劣化していきますが、適切な環境で保存すれば長い期間美味しく食べることができます。

鮮度を保つには、保存方法や保存場所がとても重要です。

直射日光、高温多湿を避け、涼しい場所で保存します。

米袋には、小さな空気穴が開いています。そのため、未開封であっても長期保存には向きません。長期保存する際には、密閉容器に移し替えましょう。

お米はにおいが移りやすいので、周りに強いにおいの食品を置くのも避けてください。

保存場所としておすすめなのは、冷蔵庫の野菜室です。温度や湿度も一定に保ちやすく、カビや虫の発生も防げます。

なるべく早く食べ切ることが大切ですが、美味しいお米を少しでも長く食べられるよう、ご紹介した方法をぜひ試してみてくださいね!