GABAと発芽玄米の関係とは?栄養価と期待される働き
健康志向の高まりとともに、近年注目を集めているのが「発芽玄米」です。
白米よりも栄養価が高いことで知られる玄米を、さらに発芽させた食品として、多くの家庭で取り入れられるようになりました。
なかでも注目されている成分が「GABA(ギャバ)」です。
GABAはアミノ酸の一種で、正式名称を「γ-アミノ酪酸」といいます。
発芽玄米にはGABAが豊富に含まれています。
GABAは、ストレスの軽減や血圧が高めの方の血圧を下げる機能が報告されており、機能性表示食品の関与成分として利用されています。
この記事では、GABAと発芽玄米の特徴、栄養価、期待される働き、そして日常への取り入れ方について、わかりやすく解説します。
発芽玄米とは何か

発芽玄米とは、玄米を一定時間水に浸してわずかに発芽させたお米です。
玄米は、ぬか層や胚芽を残したまま精米したお米で、白米と比べて食物繊維やビタミン、ミネラルなどを豊富に含んでいます。
さらに、発芽に伴って玄米内部の酵素が活性化し、栄養成分に変化が生じます。
なかでも、GABAは発芽によって増加することが知られています。
一般的に、発芽玄米には白米より多くのGABAが含まれています。
また、発芽によってぬか層がやわらかくなるため、通常の玄米より食べやすく、玄米が初めての方でも取り入れやすいのが利点です。
GABAとはどのような成分か
GABAは、脳や神経に存在する神経伝達物質の一つです。
食品由来のGABAについては、ストレスの軽減や血圧が高めの方の血圧を下げる機能、睡眠の質の向上などについて、機能性表示食品として届出されている例があります。
発芽玄米においてGABAが増える理由は、発芽時に玄米内部で代謝が活発になるためです。
発芽時の温度や時間などの条件によって、GABAの含有量は変化することが報告されています。
さらに、農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)では、GABAを多く含む発芽玄米向け品種「あゆのひかり」を開発しています。
この品種は、発芽玄米中のGABA含有量が多いのに加え、消化されにくい水溶性多糖である「植物グリコーゲン」を蓄えているのが特徴です。
発芽玄米に含まれる主な栄養素
発芽玄米には、GABAのほかにさまざまな栄養素が含まれています。
以下は、白米・玄米・発芽玄米の栄養成分の一例です。
数値は品種や製造方法、分析条件によって異なります。
| 栄養成分(100gあたり) | 白米 | 玄米 | 発芽玄米 |
|---|---|---|---|
| 食物繊維 | 0.3g | 1.4g | 1.8g |
| マグネシウム | 7mg | 49mg | 53mg |
| ビタミンB1 | 0.02mg | 0.16mg | 0.13mg |
| GABA | 1.6mg | 7.0mg | 22.0mg |
食物繊維は腸内環境を整える働きがあり、マグネシウムは体内のさまざまな代謝に関わるミネラルです。
また、ビタミンB1は糖質の代謝を助ける栄養素として知られています。
このように、発芽玄米は白米と比べて食物繊維やミネラル、GABAなどを多く含み、主食としてさまざまな栄養素を摂取しやすい食品といえるでしょう。
発芽玄米を取り入れる際のポイント
発芽玄米は栄養価が高く、比較的食べやすいとはいえ、初めて食べる場合は白米に混ぜて炊く方法がおすすめです。
最初から発芽玄米だけで炊くより、白米に2〜3割程度混ぜて炊くことで、もちもちとした食感を楽しめるでしょう。
発芽玄米は、GABAをはじめ、食物繊維やミネラルなどを含む食品として注目されています。
ただし、特定の食品だけで健康を維持・増進できるわけではありません。
バランスの取れた食事や適度な運動、十分な睡眠など、日々の生活習慣とあわせて取り入れるのが大切です。
毎日の主食を少し工夫することで、発芽玄米の栄養を無理なく食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
